デジャヴュ(既知感・既視感)

『釣り場での出会い』

〜「デジャビュ」などというものが現実の世界に存在する体験はまま起こる。例えば、初めて訪れた街角でふと感じる既知感。まさにこれがデジャビュだと思える経験は少なからず経験している筈。自分の過去の経験則と照らし合わせ、そんな経験はなかったのにどこか懐かしい記憶の再現も……。

 こうした事象が、実は夢に起きた事項と対になって現実に出現した事が1、2回あるのでした。それは、若き青春時代の1コマ。


子供時代から父親の影響によって、釣りを始めた自分にとって釣りにまつわる夢は幼少時代から時々見てきたものであった。魚がかかった時の手ごたえや釣る快感はどこか深層心理に刻まれていたに違いない。幼少期は父に連れられ、盛んに近くの河川に釣行にはいっていたものの、やはり年齢を経ると共に、興味は次第に薄れていき、釣りというものに距離を置くようになっていった。
 大学生になって釣りなど忘れてしまった頃、偶然ある夢を見た。それは、自分がある湖沼の土手に座って居たところ、珍しく場違いな雰囲気で女性がフィッシングウェアに身を包み、プロ級のフライフィッシングの出で立ちで釣り場に現れてきた。結構長身で、スラリとした肢体で一丁前の恰好であったが、正直テクニックはからっきしダメ!そんなミスマッチが記憶に大きく作用し、よく覚えていた夢の1つになった。

月日はながれ、社会人になっていたある夏の夕暮れ、暇を持て余していた時期の気まぐれで少し陽が傾き出した時刻、近くの沼の辺りをサイクリングして少し休憩していた時、まるでどこかで見たような女性が若い男の車から降りてきた。まさに、その恰好は10年位前に見たような姿・恰好の女性釣り人ではないか。


かなり前の夢という事、当時流行っていたルアーやフライフィッシングの流れとは言え、自分にとってはなにか従来から抱えていた釣りへの希求、欲求がまたもや頭角を現してきたようにも感じ、それから釣りを再開することにもなった印象的な出来事であった。

釣り人・夢の出会い

蛍光灯



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